2020年4月よりオープンしました「就労支援B型 きらめき」、また同年6月より「放課後等デイサービス きらめき」は、利用者様が「安心・安全・快適」に過ごし「楽しい!また来たい!」と思える場を提供したいという想いからスタートしました。その想いのきっかけは、私の息子でした。
息子が小学生のころ、ドッチボールのボールに当たるのが怖くて参加できませんでした。逃げ方や受け方、ボールの投げ方を教えても、「できない」と言うのです。親としては友達の輪に入って楽しく遊んでほしいのですが、息子はドッチボールができないからといって、交友に関して消極的になってしまっていました。
その頃、体育教師をしていた私は不思議に思って、たまたま私が学んでいた「目の使い方」のチェックをしたところ、片目が動くものに対してほとんど機能していないことがわかりました。人間は両目で見ることによって、脳のなかで物との距離やスピードを認識しています。しかし、私の息子はボールとの距離感やスピードがわからないままドッチボールに入っていたのです。私はやっと息子の気持ちが理解できました。そこで、目の機能訓練を行い、両目で物を捉えることができるようになったところ、心からドッチボールを楽しめるようになったようで、それからは積極的に友達の遊びの輪に入っていくことができるようになりました。
私はこの時、ひょっとしたら、他の子どもの親御さんたちも同じようなことで悩んでいる方がいるのではないか、と思いました。実際、私が指導していた柔道部では、不登校の子どもや、運動が苦手でという理由で文科系クラブだった子、他クラブで全然活躍できなかった子たちがたったの1年間で主力になり、京都府中学校柔道大会男子団体戦でベスト4に入賞したこともあり、子どもの可能性に希望を持っていました。しかし、学校教育の中では指導、支援に限界があり、もっと密接に関わりながら子どもたちの可能性を広げることができる場を提供できないかと考えていたところ、息子の一件があり、私は「放課後等デイサービス きらめき」の開所を決めました。
また、せっかくのご縁で入所してくれた子どもたちを放課後等デイサービスを卒業後も支援できるようにと、開所の前後はありましたが、就労支援B型も併設することにしました。
就労支援B型では、「整った生活リズム」、「仕事がある生きがい」、「自信と存在感」を感じてもらい、次のステップに進めるお手伝いをさせて頂いております
少しでもよい療育を受けたい、よりよい成長をしてほしいという利用者様や傍らでサポートされているご家族のニーズにお応えできるように、私たちも共に成長しながら取り組んでいきたいと思っております。これから、みなさまと一緒に力を合わせて、ご利用者様の可能性を広げていくことを楽しみにしています。
プロフィール
1992年~2019年 | 京都市中学校の保健体育の教員、柔道部の顧問として勤務。 生徒指導部長、学年主任を経験 京都府中学校体育連盟柔道専門委員長として3年間従事 |
2019年11月 | 株式会社半左衛門設立 |
2020年4月 | 『就労継続支援B型きらめき』開所 |
2020年6月 | 『放課後等デイサービスきらめき』開所 |
柔道部指導戦績
京都市立山科中学校 | 1998年度 | 京都府中学校柔道大会男子団体戦3位入賞 | |||||||||
近畿中学校柔道大会男子団体戦出場 | |||||||||||
1999年度 | 京都府中学校柔道大会男子団体戦3位入賞 | ||||||||||
近畿中学校柔道大会男子団体戦出場 | |||||||||||
京都市立高野中学校 | 2000年度 | 京都府中学校柔道大会男子個人戦1名優勝 | |||||||||
全国中学校柔道大会男子個人戦出場 | |||||||||||
2001年度 | 京都府中学校柔道大会男子個人戦1名優勝 | ||||||||||
全国中学校柔道大会男子個人戦出場 | |||||||||||
2002年度 | 京都府中学校柔道大会男子個人戦1名優勝 | ||||||||||
全国中学校柔道大会男子個人戦出場 | |||||||||||
2003年度 | 京都府中学校柔道大会男女個人戦1名ずつ優勝 | ||||||||||
全国中学校柔道大会男女個人戦出場 | |||||||||||
2004年度 | 京都府中学校柔道大会男子団体戦優勝 | ||||||||||
全国中学校柔道大会男子団体戦16位入賞 | |||||||||||
京都府中学校柔道大会男子個人戦1名優勝 | |||||||||||
全国中学校柔道大会男子個人戦8位入賞 | |||||||||||
京都市立八条中学校 | 近畿中学校柔道大会男子団体戦7年連続出場 | ||||||||||
2006年度 | 京都府中学校柔道大会男子個人戦1名優勝 | ||||||||||
全国中学校柔道大会男子個人戦16位入賞 | |||||||||||
2008年度 | 京都府中学校柔道大会男子個人戦1名優勝 | ||||||||||
全国中学校柔道大会男子個人戦出場 | |||||||||||
2013年度 | 京都府中学校柔道大会男子個人戦2名優勝 | ||||||||||
近畿中学校柔道大会男子個人戦3位入賞 | |||||||||||
全国中学校柔道大会男子個人戦3位入賞 | |||||||||||
2015年度 | 京都府中学校柔道大会男子個人戦1名優勝 | ||||||||||
全国中学校柔道大会男子個人戦2位入賞 | |||||||||||
京都市立八条中学校指導時代に大韓民国代表 『安昌林(アン チャンリム)※ウィキペディア』を指導する。
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京都市立蜂ヶ岡中学校 | 2019年度 | 京都府中学校柔道大会男子団体戦3位入賞 | |||||||||
京都府中学校柔道大会個人戦3位入賞 | |||||||||||
選手は3年生3名、うち2人不登校、1人は2年12月に途中入部、2年生も1人は経験者だが残り2人は卓球部、テニス部からの途中入部だった。そのため、京都市で団体戦ベスト16のチームが京都府中学校柔道大会男子団体戦3位入賞。個人戦でも一回戦敗退の選手が京都府中学校柔道大会個人戦3位入賞。と大きく成長し、子どもの可能性を大いに感じた場面だった。 |